坂本宣子「フランス額装飾」展は終了いたしました。
坂本宣子「フランス額装飾」展

坂本宣子「フランス額装飾」展

2010年 3/1(月)〜3/28(日) 中屋長江口店2階中屋菓寮

3/1(月)・22(月)・27(土)・28(日)は午後から在廊、作品説明を予定しています。

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 昔から、フランスに親しまれてきた額装飾は、ルネサンスの時代に職業として確立されました。

 この頃、額装家は既にイマージュ(額の中に入れる絵画等)と額縁との調和に努めると共に、イマージュの保護という額縁の概念も現れ始めていました。伝統的なテクニックと、世代の額装家による様々な新しいテクニックを加えながら発展してきました。

 現在、基礎となる20種類のテクニックがあります。フランスの額装飾は、絵と額縁までのマットのスペース(passe par-toutパス・パルトゥー)を、絵にあったテクニックを用いて一体化させ、絵をより際立たせます。日本では、通常10号の既製額を使いますが、フランスでは絵の持つひろがりを見極めて、マットの大きさを割り出しますので、様々なサイズになります。この割り出しが決まらないと、ぶかぶかの上着だったり、丈の足りないズボンだったりでとても見苦しく、私は額装飾の中でそれを見極めるのが、特に重要な仕事だと思っています。

 日本では、マットを45°にカットして、多くは断ち切りのままで使いますが、フランスの額装飾の大きな特色は、45°の斜面(Biseau en biaisと言う。)に色紙を貼り、その上にマットを重ねます。斜面とマットの間に1mmの余白をみて、それによって出来る陰影がおもむきのある深みを出し、品格のある額装に仕上げます。

 私にとって額装飾の楽しみは2つあります。
1つは、アーティストからの依頼の原画には、作品のイメージを損なわないように、絵に語りかけ、広がりを見極めてマットの割り出し、シンプルで効果的なテクニックがぴったりと決まり、存在感のある作品に仕上がったとき・・・・・・
もう1つは、ポストカードや雑誌の切り抜き等、自分の気に入ったドキュモンに私のイメージを膨らませながら、オリジナルテクニックを考え、よりドラマティックに仕上がったときです。

 フランスの額装飾は、技法は異なりますが、美意識的には、日本の表装に近いものがあると思います。それがアートのためのオートクチュール、フランス的で手作りのぬくもりがあります。


額装家 坂本 宣子  額装工房 アールデコ

坂本 宣子(さかもと のぶこ)プロフィール
神戸生まれ:インテリアテキスタイルデザイナー
額装工房アールデコ主宰
神戸芸術文化会議会員
大阪工芸協会会員

著書:フランス額装飾入門(日貿出版社)


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